銀行はもはや”有料の貸し金庫”。だから私は金を買った

最近、銀行にお金を預けるのがバカバカしく感じるようになってきた。利息はほぼゼロなのに、ATM手数料やら管理費やらで、預けてるだけでお金が目減りしていく。
もはや銀行は「無料で使える貸し金庫」ではない。「お金を取られる貸し金庫」である。いや、もっと正確に言えば、“価値が目減りしていく日本円を、わざわざコストを払って保存している”という構図なのだ。
物価高と円安のダブルパンチ
今、日本では物価がジワジワと、しかし確実に上がり続けている。ガス代、電気代、食品、日用品――何もかもが「なんとなく高い」状態になっている。
そして円安。最近は1ドル145円前後で推移しているが、かつての感覚からすればこれでも十分に「円の価値が落ちている」と言える水準だ。
海外からの輸入品は軒並み値上がりし、日本円の購買力は、じわじわと削られている。
そんな中で、何も考えずにお金を銀行に預けているのは、実質的に“日本円に投資している”状態といえる。だが日本円の価値は下がり続けており、それはつまり、銀行預金の実質的な価値も目減りしているということだ。
これって、冷静に考えたらけっこう怖くないですか?
金(ゴールド)を買った理由
私が金(ゴールド)に投資したのは、トランプ政権になるちょっと前の話だ。きっかけは単純で、政治的な不安定さがずっと続いていたから。
米中の関係は悪化しているし、ロシアによるウクライナ侵攻も終わりが見えない。加えて、国内外の不透明な経済政策に対する不安もあった。
こういう「先が読めない時代」には、やっぱり金が強いと思った。
そして実際、つい最近のトランプによる関税問題で株価が大暴落したときでも、金は下がるどころかむしろ耐えていた。
今では株価がある程度戻ってきているけれど、金はさらに上がっている。じわじわと。静かに、でも確実に。
金は「動かない」のではなく、「大きく下がらない」資産なのだ。つまり相対的に強い。世界が不安定になるほど、その強さは際立つ。
実際、どれくらい安定してる?
例えば1998年、金の価格は1gあたり865円だった。それが2023年には過去最高値を更新している。
つまり、20年以上のスパンで見れば、右肩上がり。一時的に下がることはあっても、暴落して価値が消し飛ぶようなことはなかった。
戦争、感染症、金融危機――そんな「有事」において、金はむしろ買われる。だからこそ、資産防衛としての意味がある。
さらに言えば、ここ20年で日本の物価も大きく上がっている。つまり、日本円の価値は確実に下がってきた。
その中で金の価格が上がっているというのは、単に投資先として優秀というだけでなく、円の価値低下を打ち消す“真の保存資産”として機能しているということ。
「持っているお金で買えるものが減る」時代に、「持っている金で守れる価値が増える」──そんな逆転が起きているのだ。
(参考:金価格の推移)
私が使ってるのは「三菱UFJ純金ファンド」
ゴールドを買うとなると、よくある誤解が「金の延べ棒を家に置いてるの?」というもの。もちろん、そんなことはない。
私が投資しているのは「三菱UFJ純金ファンド」。現物ではなく、純金の価値に連動するファンドをネット証券で購入している。
少額からスタートできて、積立設定しておけばほぼ放置でも運用可能。感覚的には“防災備蓄”に近い。
現物を買って家に保管するのも手ではあるけれど、保管や盗難リスクを考えると、ファンドのほうが手軽で現実的だと思う。
まずは知識から入ってみたい人へ
とはいえ、いきなり「金を買え」と言われてもハードルが高い人も多いと思う。
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「金=古い資産」なんて思ってる人ほど、読んでみると価値観が変わるかもしれない。
金は“攻め”じゃない。“生き残る”ための防具。
増やすためじゃない。守るために持つ。それが金。
銀行で眠らせておくくらいなら、ほんの少しでも動かして、未来への保険にしよう。
あなたの資産を、「見えないインフレ」と「円の劣化」から守るために。
投資を始めるなら、まず口座から
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